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新小岩耳鼻科クリニック

〒124-0024
東京都葛飾区新小岩1-40-8
山田明ビル2F
電話:03-3651-8733
診療時間
月火木金
午前9:30〜12:30
午後3:00〜6:30
土   曜
午前9:15〜12:30
休診日
水曜・土曜午後・日曜・祝日

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院長の「ちょっと一言」

講演 「花粉症について」

こんにちわ
まだ、まだ、寒い。でも、もうすぐ春がやってきます。春になると暖かくなり、たくさんの花が咲き、気持ちは浮き立ちます。だけど、花粉症の人にとっては、春は花粉が飛散し、憂うつなものです。

現在、花粉症の人は全国で2000万人以上といわれています。そして、今後ますます増える傾向にあります。2月ともなりますと、花粉もぼつぼつ飛び始めますので、花粉症の方は早めに花粉症対策に取り組んでください。

そこで、「花粉症」の話をお届けします。
花粉症はアレルギー疾患の一つです。人間の体には、細菌やウイルスなどの異物が体の中に侵入した時、これを撃退する機能が備わっています。これを、免疫というのですが、アレルギーはこの免疫が活発に働いて異物をからだから追いだそうとして、かえってつらい症状を引き起こしてしまう病気なのです。
花粉症の場合は、体が花粉を異物と認識して免疫が働き、花粉を体の外に追い出そうとします。それが、くしゃみ、鼻水、眼のかゆみとなって現れるのです。症状が鼻や目に多いのは、鼻や目が花粉に接触することがおおく、そして花粉に敏感な場所だからです。

花粉症になりやすいのは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、気管支喘息などのあるアレルギー体質の人です。本人だけでなく、家族が何らかのアレルギーを持っていれば、なりやすいタイプといえるでしょう。
しかし、そのようななりやすいタイプの人だけが花粉症になるわけではありません。花粉が少量ならともかく、大量の花粉に長い時間接触しますと、だれでもアレルギー反応を起こしやすくなります。花粉症の患者さんが近年増えている背景には、戦後の大規模なスギの植林などによりたくさんの花粉が飛ぶようになったからです。
また、環境汚染や高タンパク、高脂肪の食生活、不規則でストレスの多い生活なども、さまざまな物質に対して体がアレルギー反応起こしやすくなる要因と考えられています。

花粉症のかたでは、毎年、大量の花粉にさらされているうちに、花粉に対する感受性が高まって、突然発症することがあります。「去年まで花粉症でなかった」という人も、油断できません。花粉症のような症状があれば、もしくは花粉症を疑うことがあれば一度かかりつけの耳鼻咽喉科の先生に相談しましょう。

花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、そして目のかゆみです。
この鼻の症状は風邪に似ているために、花粉症に始めてかかった人は、風邪と勘違いしてしまうことが多いようです。
では風邪とは違う、花粉症ならではの特徴はなにかというと、花粉症の鼻水は水っぽくて透明ですが、風邪の場合は色がついてねっとりとしていることが多いようです。症状は1〜2週間しても改善せずいつまでも続く、目がかゆい、鼻がかゆくてくしゃみを連発する、また、風邪のように熱が出ない、などがあれば花粉症を疑えます。
ほかには、皮膚のかゆみ、頭がボーッとする、頭痛、口が渇く、熱っぽい、だるい、のどの痛みなどがあります。
どのような症状が現れるかは、人それぞれです。「鼻の症状は軽いが、皮膚のかゆみが強い」といった人もいます。症状に合わせた対処が必要です。

原因となる花粉は、スギが最も多く、スギ花粉が飛散する2〜5月が花粉症のピークです。スギ以外にも、3〜5月頃はヒノキ、8〜10月頃はブタクサなどがあります。
原因となる花粉の種類については、飛散の時期を把握しておいたらよいでしょう。
スギ花粉症の方の8割の方はヒノキ花粉症でもあるので、ゴールデンウイーク終わり頃まで花粉症の症状が続きます。
花粉症の検査には、皮膚テストと血液検査があります。
皮膚テストでは、皮膚の浅いところに花粉の抗原液を注射する皮内テストや、皮膚に小さな傷をつけ、抗原液を付着させて反応を見るスクラッチテストが行われます。血液検査では、血液中に抗原と反応する抗体というタンパク質があるかを調べます。

治療の中心は、症状に合わせて処方される薬物療法です。内服薬のほか、点鼻薬や点眼液も用いられます。
内服薬は、症状が現れる2月の初期の頃から飲み始めると、花粉症の症状が軽くてすむ場合が多いです。また、近年は眠くなりにくい薬、あるいはまったく眠くならない薬もありますので、希望があれば、かかりつけ医に相談してみましょう。
このほかに、抗原のエキスを少しずつ照射することで、抗原に反応させにくくする免疫療法や、レーザーで粘膜を焼灼する治療などがあります。

花粉症は命にかかわる病気ではありません。ですから、症状の重さや、生活に与える影響などを考慮しながら治療法を選択しましょう。
症状が軽い場合、市販薬を服用する人もいますが、2週間以上使用しても症状が改善しない場合は、一度、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

さあ、みなさん、以上の知識をもって、今年の花粉症をのりきりましょう。

新小岩耳鼻科クリニック院長 白幡雄一


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